NHKスペシャル63億人の地図

遅く寝すぎたため、寝坊して飯能にいけなくなってしまった。不覚!

 なんとシリコンバレーの失業率がすごいらしい。インドの人に仕事を持っていかれる。英語帝国主義の意外な落とし穴。つまり英語ができるならアメリカ人じゃなくてもいいということで、たくさんの仕事、これまで国内じゃなきゃ無理だと思われていた会計士や医者の仕事まで国外に流出するという予想があるそうだ。年収1000万円のIT技術者だった人が失業して2年、掃除や便利屋さんみたいなことをして月収7万円で困っているのをNHKでやっていた。1500万もらっていた黒人女性が自分の最後の仕事はインド人への技術指導だったという。自分の墓を掘っていたなんて全然気づかなかった、解雇は許せないと憤っていた。数字は正確じゃないけど、人件費アメリカ人が400万かかるならインド人は68万円ですむらしい。
 そういう意味では日本はまだ皮肉にも日本語障壁があって守られてるとはいえるかも。岩手県の北上町では海外移転しない企業を優遇して誘致して、岩手県内での失業率は最低だそうだ。農家の息子が地元に就職できて、農業を手伝えて親がすごく喜んでいる、お爺ちゃんも20歳の孫がいてくれるだけでかわいいのに、手伝ってくれて、なんて言って幸せそうだ。なかなかいい話。
 海外移転しない企業は、町の農産物を活用して加工したりとか、雇用だけでない産業振興の効果もあるという。本当にコミュニティを作っていくという発想が必要だ。昔は日本列島改造や全国総合計画(全総)で、農村に工場移転していたけど、そのとき農村の低賃金を期待してきた企業は同じ発想で今度は海外移転する。その町にとどまる、ことがどれだけ住民をハッピーにするか。
 グローバル化とローカル、の明暗が良くわかる話である。