ホテルルワンダその後

はてなはほとんど書いていないのだが、そろそろこっちに書くようにしよう。

この間(1月18日)はホテルルワンダについてかなり辛口の意見を書いたが、そのあとニューズウィークを読んで監督の話を知ったら、なかなかな人で、あのようにひねくれた感想はあたっていないのではないかと思ったのであった。あの作品自身はとてもすばらしい映画であることは事実だし、それをつくろうとした監督の志も高い。

映画のあとに買ったパンフレットの影響が大きかったようだ。あのようにひねくれてみたくなるようなつくりだった。でも介入すべきかどうかはやっぱりよくわからないな。ましになったかどうかもわからない。結局は他国は利害があるから介入するのだし、利害があれば現地の人ではなく、介入する側に都合がよい方向になる。国連でさえ・・・。

人の善意というのはどうやって担保されるもんだろうなあ。ルワンダ人の彼でさえ、自分の家族が関係なければ関わりたくなかったんだから、「先進国」の人たちが何の利害もなく危険なことに関わりたいわけがないとも思う。

仲のよかった隣人が連れ去られても知らぬふりをしたルワンダ人の主人公に、私たちが責められるのかどうかはわからないけど、でも、監督は少なくとも「先進国」の人間として、その冷淡を告発してはいる。

でもアメリカのような介入は誰も望まないし、そうならない介入ってホントにありえるのかな。アメリカのもっとも良質な部分に占領された日本でさえ、啓蒙されきらなかったのだ。

ともあれ。

個人的なことを言えば、論文がかけてうれしい。次の日記に掲載しよう。長いけど。